「メルセデスベンツ Bクラス 新車価格」が気になり、「そろそろ子供も大きくなってきたし、安全性と使い勝手の良い車に乗り換えたいな」と検討している方も多いのではないでしょうか。真っ先に候補に上がるのがこのBクラスですが、ディーラーに行く前にどうしても気になってしまうのが「実際のところ、いくらで買えるの?」という点ですよね。ネットで検索してみると「Bクラスは高くなった」「生産終了するらしい」なんていう不穏な噂もチラホラ見かけて、不安になっている方も多いはずです。
また、カタログの燃費数値だけじゃなくて、実際の街乗りでの燃費や、軽油を使うディーゼルモデルの維持費がどれくらい家計に優しいのかも、リアルなところが知りたいですよね。それに、日本の狭い道路事情や、マンションの立体駐車場に入るサイズなのかどうかも、ハンコを押す前に絶対に確認しておきたいポイントです。
この記事では、2026年最新の価格情報はもちろん、オーナーだからこそ分かるリアルな評判や、競合車種との細かな違いまで、包み隠さずお伝えしていきます。これを読めば、あなたが今Bクラスを選ぶべきかどうかが明確になりますよ。
2025年最新メルセデスベンツBクラスの新車価格

- 特別仕様車Urban Starsの価格と装備
- 通常グレードの価格一覧とスペックの特徴
- Bクラスの燃費性能とディーゼルの維持費
- Bクラスの生産終了や廃止時期の噂
- Bクラスのサイズ感と立体駐車場の可否
それでは早速、皆さんが一番知りたいお金の話から入っていきましょう。「ベンツは高い」というイメージがあるかもしれませんが、内容を詳しく見ていくと、単なる値上げではなく、車の価値そのものが底上げされていることに気づくはずです。ここでは、2025年12月時点での最新価格情報と、新たに追加された魅力的な選択肢について深掘りしていきます。
特別仕様車Urban Starsの価格と装備

2025年12月、Bクラスのラインナップに激震が走りました。それが特別仕様車「Urban Stars(アーバンスターズ)」の登場です。正直に言いますね。これからBクラスを買おうとしている私のような人間にとって、これは「待ってました!」と言いたくなるような、めちゃくちゃ戦略的なモデルなんです。
まずは価格を見てみましょう。通常モデルとの価格差や、装備内容を比較すると、そのコスパの良さが浮き彫りになります。
| モデル名 | パワートレイン | 税込車両本体価格 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| B 180 Urban Stars | 1.33L 直4ガソリンターボ | 5,750,000円 | AMGライン標準装備、ナイトパッケージ採用 |
| B 200 d Urban Stars | 2.0L 直4ディーゼルターボ | 6,090,000円 | 上記に加え、力強いディーゼルエンジンの経済性 |
「えっ、B180の通常モデルが約554万円だから、プラス20万円くらいで買えるの?」と思ったあなた、鋭いです。実はこのプラス約20万円という価格差の中に、通常ならセットオプションとして数十万円以上支払わないとつかないような豪華装備が最初から盛り込まれているんです。
AMGラインが標準装備という衝撃
メルセデスを選ぶ多くの方が欲しがるオプション、それが「AMGライン」です。スポーティなフロントバンパー、サイドスカート、そしてリアスカート。これがあるだけで、車の見た目が一気に引き締まって、いわゆる「ベンツらしい」高級感と威厳が増すんですよね。
通常、このAMGラインを付けるだけでもオプション価格としてかなりの金額(モデルによりますが30万円〜)が必要になります。それが、このUrban Starsには標準で装備されているんです。これだけでも元が取れてしまう計算ですが、それだけではありません。
足元を引き締める18インチAMGアルミホイール
おしゃれは足元からと言いますが、車も同じです。Urban Starsには、5ツインスポークの18インチAMGアルミホイール(RQT)が装着されています。標準のホイールも悪くはないですが、やはりAMGホイールのデザイン性は別格。ブレーキキャリパーに「Mercedes-Benz」のロゴが入るのも(仕様によりますが)、所有満足度をくすぐるポイントですよね。
インテリアも妥協なしのレザーARTICO/MICROCUT
ドアを開けた瞬間に飛び込んでくる内装の質感も、通常グレードとは一線を画します。シートには「レザーARTICO(人工皮革)」と「MICROCUT(マイクロファイバー)」を組み合わせた素材が採用されています。このMICROCUT、手触りがスエードのように滑らかで、滑りにくいので運転中の身体をしっかりホールドしてくれるんです。さらに、随所に施されたレッドステッチがスポーティな気分を盛り上げてくれます。
ナイトパッケージでさらにクールに
Urban Starsのもう一つの特徴が「ナイトパッケージ」の採用です。通常はクローム(銀色)で仕上げられているウィンドウモールやドアミラーなどが、艶のあるブラックで塗装されています。ボディカラーによっては、この黒いアクセントがめちゃくちゃ映えるんですよ。特にホワイト系のボディカラーを選ぶと、白と黒のコントラストで非常にスタイリッシュに見えます。
リセールバリュー(売却時の価格)を考えても、AMGライン装着車は中古車市場で圧倒的に人気があります。初期投資は数万円高くても、売るときに高く売れる可能性が高いので、トータルの収支で考えるとUrban Starsを選ぶのが最も賢い選択だと言えるでしょう。
(出典:メルセデス・ベンツ日本公式サイト『B-Class カタログ』)
通常グレードの価格一覧とスペックの特徴
Urban Starsの魅力をお伝えしましたが、もちろんベースとなる通常グレード(MP202601)も健在です。「スポーティな見た目よりも、プレーンで優しい雰囲気が好き」「少しでも初期費用を抑えたい」という方には、こちらの選択肢も十分にありです。
| グレード名 | エンジン型式 | 排気量 | 最高出力/最大トルク | 税込車両本体価格 |
|---|---|---|---|---|
| B 180 | M282 | 1.33L 直列4気筒ターボ | 136PS / 200N・m | 5,540,000円 |
| B 200 d | OM654q | 2.0L 直列4気筒ディーゼルターボ | 150PS / 320N・m | 5,880,000円 |
B 180:街乗りに最適な軽快な相棒
「1.33Lのエンジンで、こんなにしっかり走るの?」と驚かされるのがB 180です。ダウンサイジングターボの技術が結集されており、街中での信号待ちからの発進や、都市高速での合流など、日常使う領域でパワー不足を感じることはほとんどありません。エンジン自体が軽いので、鼻先が軽く、ハンドルを切ったときの反応が素直なのも特徴です。お買い物や子供の送迎など、ちょい乗りが多いメインの使い方なら、ガソリン車のB 180の方がエンジンの暖まりも早く、扱いやすいかもしれません。
B 200 d:長距離ランナーの本領発揮
一方で、私が個人的にプッシュしたいのがディーゼルモデルのB 200 dです。スペック表を見てください。トルクが320N・mもあります。これは一昔前の3.0Lガソリンエンジン並みの太いトルクです。アクセルを軽く踏むだけで、ググッと車体が前に押し出される感覚は、一度味わうと病みつきになります。 特に高速道路での追い越しや、家族4人とキャンプ道具を満載にしての山道など、負荷がかかるシーンでこそ真価を発揮します。エンジン回転数を上げなくても走れるので、車内が静かに保たれるというメリットもありますよ。
価格上昇の背景について
「数年前はB180が400万円台だったのに…」と嘆く声もよく聞きます。確かに価格は上がりました。しかし、これには明確な理由があります。
一つは原材料費と輸送コストの高騰、そして円安です。しかしそれ以上に、安全装備(レーダーセーフティパッケージなど)の標準化が進んだことが大きいです。かつてはオプションだった高度な運転支援システムが、今では当たり前のように付いてきます。メルセデスの安全思想である「インテリジェントドライブ」を全てのオーナーに提供するための価格設定だと考えれば、命を乗せて走るコストとして納得感があるのではないでしょうか。
Bクラスの燃費性能とディーゼルの維持費

車を購入した後、毎月ボディブローのように効いてくるのが燃料代です。特に最近のガソリン価格の高騰ぶりを見ると、燃費性能は車選びの最重要項目の一つと言っても過言ではありません。「ハイオク満タンで!」と言うたびに心が痛む…なんて経験、ありませんか?
ここでは、Bクラスのガソリンモデルとディーゼルモデル、それぞれのリアルな燃費性能と、維持費の差についてシミュレーションしてみましょう。
カタログ燃費と実燃費の目安
| モデル | WLTCモード燃費 | 市街地モード | 高速道路モード | 使用燃料 |
|---|---|---|---|---|
| B 180 (ガソリン) | 15.0 km/L | 11.4 km/L | 17.0 km/L | 無鉛プレミアム(ハイオク) |
| B 200 d (ディーゼル) | 18.4 km/L | 14.3 km/L | 21.2 km/L | 軽油 |
※数値は目安であり、仕様や走行条件により異なります。
ご覧の通り、ディーゼルのB 200 dはカタログ値で18km/Lを超えてきます。高速道路での巡航であれば、リッター20kmを超えることも珍しくありません。これはハイブリッドカーに迫る驚異的な数値です。
年間1万キロ走った場合の燃料代シミュレーション
では、具体的に年間10,000km走行すると仮定して、年間の燃料代を計算してみましょう。(※ガソリン価格は変動しますが、仮にハイオク185円/L、軽油155円/Lとして計算します)
- B 180の場合:
10,000km ÷ 15.0km/L × 185円 ≒ 約123,300円 - B 200 dの場合:
10,000km ÷ 18.4km/L × 155円 ≒ 約84,200円
その差、年間で約4万円です。5年乗れば約20万円の差になります。 さらに、ディーゼル車は「自動車税環境性能割」や「重量税」などの税制面でも優遇措置が受けられる場合があります(購入時期によります)。
車両本体価格の差(約34万円)は回収できる?
B180とB200dの価格差は約34万円です。燃料代だけで元を取ろうとすると、年間1万キロペースなら8〜9年かかります。「じゃあガソリンでいいや」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
ディーゼルモデルは、売却時の査定額(リセールバリュー)がガソリンモデルより高くなる傾向があります。つまり、「ランニングコストの安さ」+「トルクフルな走り」+「高いリセール」の3点を考慮すれば、初期費用の差額は十分にペイできる、というのが私の結論です。
ただし、ディーゼルには「AdBlue(アドブルー)」という尿素水を定期的に補充する必要があります(数千キロ〜1万キロに1回程度)。ガソリンスタンドでも数千円で入れてもらえますし、ネットで買って自分で入れることも可能です。これを手間と感じるかどうかが、分かれ道かもしれませんね。
Bクラスの生産終了や廃止時期の噂
ネットで「Bクラス」と検索すると、サジェスト(予測変換)に「生産終了」「廃止」といった不穏なキーワードが出てきて、ドキッとしたことはありませんか? 「せっかく新車で買っても、すぐに絶版車になってしまったら嫌だな…」と心配になるのは当然です。
なぜ「生産終了」の噂が出るのか
この噂の出処は、メルセデス・ベンツ・グループが発表した中長期的な戦略変更にあります。メルセデスは今後、利益率の高い「トップエンド・ラグジュアリー(SクラスやGクラスなど)」や「コア・ラグジュアリー(CクラスやEクラス)」に経営資源を集中させる方針を打ち出しています。
その中で、AクラスやBクラスが含まれる「エントリー・ラグジュアリー」のラインナップを将来的に縮小する、という報道がなされました。具体的には、現在のコンパクトカーの車種数を減らす計画があるため、「Bクラスは次期モデルが開発されずに現行モデルで終了するのではないか」と推測されているのです。
今、逆に「買い」である理由
しかし、これはネガティブな話ばかりではありません。私はむしろ、「今こそBクラスを買う絶好のチャンス」だと捉えています。
- 熟成され尽くした完成度:
現行のBクラス(W247型)は、デビューから数年が経過し、毎年の改良(イヤーモデル制)を経て、初期トラブルや細かい不満点が解消されています。工業製品として最も脂が乗った、信頼性の高い状態です。 - 希少価値が出る可能性:
もし本当に次期モデルが出ずに廃止されれば、Bクラスのような「背が高くて広々としたプレミアムコンパクト」というパッケージングは、メルセデスのラインナップから消滅します。GLBなどのSUVはありますが、立体駐車場の兼ね合いなどで「Bクラスじゃなきゃダメ」という層は一定数います。絶版後に中古車市場で人気が維持される(=価値が下がりにくい)可能性があります。 - 最新MBUXの搭載:
廃止の噂がありながらも、中身はしっかりアップデートされています。対話型インフォテインメントシステム「MBUX」も最新世代に進化しており、古臭さは微塵も感じさせません。
2025年現在、まだ普通に新車でオーダーが可能です。しかし、メーカーの方針転換で突然オーダーストップになる可能性もゼロではありません。「いつか」ではなく「今」動くべき理由がここにあります。
Bクラスのサイズ感と立体駐車場の可否
輸入車への乗り換えで一番のハードルになるのが「サイズ」です。特に日本、もっと言えば都市部の駐車場事情はシビアです。「カッコいいけど、うちの駐車場に入らないから諦める」なんて悲劇は避けたいですよね。
Bクラスのボディサイズ詳細
- 全長:4,425mm(Urban StarsなどAMGライン装着車は4,430mm)
- 全幅:1,795mm
- 全高:1,565mm(標準) / 1,550mm(AMGライン装着車)
- ホイールベース:2,730mm
ここで注目してほしいのが、全幅1,795mmという数値です。最近の輸入車は全幅1,800mmどころか1,850mmを超えるのが当たり前になってきましたが、Bクラスは頑なに1,800mm以下を守っています。 この「5mm」の余裕が、日本の狭いコインパーキングや、路地裏でのすれ違いで絶大な安心感を生みます。ドアを開けるスペースも確保しやすいので、子供の乗り降りもしやすいんですよ。
「全高1,550mm問題」をクリアする方法
古いマンションや機械式駐車場でよくあるのが「高さ制限1,550mm」の壁です。 標準グレードのBクラスは全高1,565mmなので、残念ながらこれには入りません。
しかし、諦めるのは早いです!
先ほど紹介した特別仕様車「Urban Stars」や、オプションの「AMGライン」を装着したモデルを選んでください。これらには「ローワードコンフォートサスペンション」が装備されており、車高が標準より少し下がって全高1,550mmになります。
※要注意ポイント
カタログ数値上は1,550mmですが、タイヤの空気圧や積載状況、駐車場のパレットのセンサー感度によっては、ギリギリで入庫を断られるケースも稀にあります。購入前には必ず、試乗車(同じグレード・装備の車)を自宅の駐車場まで持ってきてもらい、実際に入庫テストを行うことを強くおすすめします。営業マンにお願いすれば、快く対応してくれるはずですよ。
取り回しの良さ(最小回転半径)
Bクラスの最小回転半径は5.0mです。これは国産のコンパクトカー(例えばマツダ3やカローラスポーツなど)と比較しても遜色ない、あるいはそれ以上に小回りが効くレベルです。 メルセデス・ベンツは伝統的にタイヤの切れ角が大きく、FR(後輪駆動)だけでなくFF(前輪駆動)のBクラスでもその思想は受け継がれています。「ベンツ=大きくて運転しにくい」という先入観は、ハンドルを握った瞬間に吹き飛びますよ。
メルセデスベンツBクラスの新車価格に見合う価値

- 実際に乗って分かったBクラスの評判
- ファミリー層に評価されるBクラスの乗り心地
- 競合BMW2シリーズとBクラスの比較
- GLBやGLAと比較したBクラスの魅力
- メルセデスベンツBクラスの新車価格と総評
ここまで、具体的な価格や数字、サイズといった「データ」の部分を見てきました。でも、車選びで最後に背中を押してくれるのは、理屈じゃない部分、つまり「この車にお金を払うだけの価値があるか?」「所有することで人生がどう豊かになるか?」という感情的な満足度ですよね。
乗り出し価格で600万円〜700万円という金額は、決して安い買い物ではありません。国産のミニバンなら最上級グレードが買えますし、もう少し頑張れば中古のEクラスだって視野に入ってきます。それでも、あえて今、新車のBクラスを選ぶ意味。それはカタログのスペック表には載っていない、メルセデスならではの濃密な世界観にあるんです。
実際に乗って分かったBクラスの評判
「Bクラスって、Aクラスの背が高い版でしょ?」なんて軽く見ている人がいたら、それは大きな間違いです。実際にオーナーになった方々、そして試乗した方々の多くが良い意味で裏切られたと口を揃えます。私自身もステアリングを握ってみて、その評判が真実であることを確信しました。
「守られている」という圧倒的な安心感
ドアを閉めた瞬間の「ドムッ」という重厚な音。これを聞くだけで、外の喧騒から遮断され、強固な殻に守られているような安心感に包まれます。これはメルセデス・ベンツ共通の美点ですが、コンパクトなBクラスでも手抜きは一切ありません。 高速道路を走っているときの直進安定性(オン・ザ・レール感覚)も特筆ものです。横風が強いレインボーブリッジや、大型トラックの横を通過するときでも、ハンドルが取られることなくビシッと真っ直ぐ走り続けます。この「疲れにくさ」こそが、Bクラスの評判を支える最大の柱です。
夜のドライブを変えるアンビエントライト
評判が良いポイントとして外せないのが、インテリアの演出です。特に夜間、64色から選べるアンビエントライトが車内を幻想的に照らし出します。エアコンの吹き出し口がタービン形状に光る様は、まるで宇宙船のコックピットのよう。
「たかがライトでしょ?」と思うなかれ。仕事で疲れて帰る夜、自分の好きな色に包まれた空間で運転していると、不思議と心が落ち着くんですよ。助手席に乗せたパートナーや友人からの評判もすこぶる良く、「高級車に乗っている」という実感を強く味わえる瞬間です。
ネガティブな評判(弱点)はある?
公平を期すために、マイナス面の評判にも触れておきましょう。よく聞かれるのは「ロードノイズが少し気になる」という声です。特にランフラットタイヤを履いている個体や、荒れた路面では、ゴーという音が室内に入ってくることがあります。ただ、これも「SクラスやEクラスと比べれば」というレベルの話で、一般的なコンパクトカーと比較すれば十分に静粛性は高いです。
ファミリー層に評価されるBクラスの乗り心地

Bクラスのメインのターゲット層であるファミリーユーザーにとって、後席の住人(子供や奥様)の評価は絶対ですよね。運転手が楽しくても、家族から「乗り心地が悪い」「酔う」なんてクレームが来たら、その車は失格です。
「シアター着座」が生む開放感
Bクラスの後席は、前席よりも少しだけヒップポイント(座面の位置)が高く設定されています。これにより、後席に座っている人の視界が前方に抜けやすくなり、閉塞感が軽減されています。これが車酔いのしにくさに一役買っているんです。
頭上のスペース(ヘッドクリアランス)は、身長180cmの大人が座っても拳2つ分くらいの余裕があります。Aクラスだと髪の毛が天井に触れそうで気になりますが、Bクラスなら帽子を被ったままでもOK。この余裕が、長距離ドライブでの疲労度を大きく下げてくれます。
足回りのセッティングは「しっとり」
乗り心地は、ドイツ車らしく引き締まっていますが、決してガチガチではありません。路面の継ぎ目やマンホールの段差を越えるときも、「タン、タン」と軽やかにいなしてくれます。特にUrban StarsなどのAMGライン装着車は、ローワードコンフォートサスペンションになりますが、名前の通り「コンフォート(快適性)」が損なわれていないのが素晴らしい点です。
子供が寝てしまっても、ガタガタ揺れて起きてしまうようなことは少ないでしょう。
チャイルドシートの装着しやすさも◎
子育てパパ・ママに伝えたいのが、ISOFIXアンカーの使いやすさと、ドアの開口部の広さです。Bクラスはルーフが高いので、子供をチャイルドシートに乗せるときに、親が変な姿勢になって腰を痛めるリスクが少ないんです。ベビーカーも、荷室の床が低いので積み下ろしが楽々。「ママに優しいベンツ」と言われる所以ですね。
(出典:国土交通省・自動車事故対策機構(NASVA)『自動車アセスメント(JNCAP)』)
※メルセデス・ベンツはJNCAP等の第三者機関の評価でも常に高い安全性能を獲得しており、大切な家族を乗せる車として信頼できます。
競合BMW2シリーズとBクラスの比較

Bクラスを検討する際、必ずと言っていいほど比較対象になるのが、同じドイツ御三家であるBMWの「2シリーズ アクティブツアラー」です。サイズ感も価格帯もコンセプトも真っ向勝負のこの2台。どちらを選ぶべきか、迷いますよね。
| 比較項目 | メルセデス・ベンツ Bクラス | BMW 2シリーズ アクティブツアラー |
|---|---|---|
| 駆動方式 | FF(前輪駆動) | FF(前輪駆動) |
| 走りのキャラクター | 安定感、快適性重視。穏やかで優しいハンドリング。 | 俊敏性重視。ハンドルを切った瞬間に曲がるスポーティさ。 |
| インテリア | ラグジュアリーで華やか。2画面一体型パネルの先進感。 | シンプルでモダン。物理ボタンを極力減らしたスッキリ感。 |
| 音声操作 | 「ハイ、メルセデス」のMBUXが非常に優秀で自然。 | 「OK, BMW」のiDriveも進化しているが、対話力はベンツが一歩リードか。 |
| ディーゼル | 2.0Lでトルク320N・m。余裕のある走り。 | 2.0Lでトルク360N・m(218d)。さらにパワフル。 |
「誰」が主役かで選ぶと失敗しない
選び方の基準はシンプルです。
「運転席に座るパパ(またはママ)の『運転する楽しさ』を最優先したい」なら、BMW 2シリーズがおすすめです。コーナーを曲がる楽しさは、さすがBMWという味付けになっています。
一方で、「同乗する家族の快適性や、車内でのリラックスした時間を優先したい」、あるいは「内装の豪華さで所有欲を満たしたい」なら、迷わずBクラスを選んでください。メルセデスの内装クオリティ、特にエアコンの吹き出し口やスイッチ類のクリック感などの質感は、このクラスでは頭一つ抜けています。
GLBやGLAと比較したBクラスの魅力
最後に、同じメルセデスのショールーム内で起きる「身内争い」について決着をつけましょう。SUVブームの今、GLBやGLAに目移りしてしまうのは当然です。しかし、冷静にスペックと価格を見比べると、Bクラスの「隠れた凄さ」が見えてきます。
VS GLB:7人乗りが必要かどうか
GLBの最大の武器は「3列シート(7人乗り)」と「ワイルドなSUVルック」です。しかし、GLBの人気は凄まじく、新車価格も高騰しており、乗り出し価格は750万円〜800万円コースになることもザラです。Bクラスとの価格差は150万円以上開くことも。
もし「3列目は年に1回使うかどうか」というレベルなら、その150万円で家族旅行に行ったり、子供の教育費に回したりする方が、ライフスタイル全体としての豊かさは上かもしれません。室内空間の広さ(特に2列目)に関しては、BクラスもGLBに負けていません。
VS GLA:スタイルのために広さを犠牲にできるか
GLAはスタイリッシュでカッコいいですが、クーペライクなデザインのため、後席の窓が小さく、荷室容量もBクラスより劣ります。 「独身やカップルで乗るならGLA」「子供や荷物を載せるならBクラス」という住み分けが明確です。同じプラットフォームを使っているのに、Bクラスの方が実用性が高く、しかも新車価格はGLAよりも安い設定になっています。
つまり、「SUVという流行りのスタイル」にお金を払う必要がない人にとって、Bクラスは最もコストパフォーマンスが高い「賢者の選択」なのです。
メルセデスベンツBクラスの新車価格と総評
今回は「メルセデスベンツ bクラス 新車価格」をテーマに、最新の価格情報から維持費、ライバル比較まで徹底的に解説してきました。長文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
最後に、この記事の要点をもう一度おさらいしましょう。
- 2025年現在の新車価格は550万円〜だが、装備内容を考えれば割高ではない。
- 特別仕様車「Urban Stars」はAMGライン標準装備でコスパ最強。買うならこれが正解。
- 生産終了の噂はあるが、現在は購入可能。「最後の完成形」を手に入れるチャンス。
- 全幅1,795mmのサイズは日本に最適。Urban Starsなら立体駐車場(1,550mm以下)も対応可能。
- SUV(GLB/GLA)よりも割安で、室内空間はトップクラスの実用性を持つ。
「いつかはメルセデス」と思っているなら、その「いつか」は間違いなく「今」です。
価格は上がってしまいましたが、それ以上に車としての完成度、そして所有したときの満足度は高まっています。特にBクラスは、派手なSUVのように街中で溢れかえっていない分、「自分の価値観で良いものを選んだ」という知的な雰囲気さえ漂います。
もし少しでも気になっているなら、今すぐ近くのディーラーで「Urban Stars」の試乗予約を入れてみてください。百聞は一見に如かず。運転席のドアを開け、シートに身を沈め、「ハイ、メルセデス」と話しかけた瞬間、あなたの新しいカーライフが鮮やかにイメージできるはずですよ。

